国立大学法人長崎大学

管理運営部管理課管理班 主任
野﨑 陽子さん

【女性社員からのメッセージ】

私は,長崎大学で事務職員という立場で勤務しており,最近,若手の女性事務職員がとても増えてきています。私の勤務する管理課では,会議,式典,規則の制定改廃,危機管理等様々な業務を行っており,まじめで忙しい時もありますが,たまに冗談を言い合うようなとても雰囲気の良い職場です。採用されて1年目の事務職員にはメンターがついており,仕事の悩みから個人的な相談までサポートをしています。
長崎大学は,育児休業を子どもが3歳になるまで取得でき,他にも育児短時間勤務,子どもの看護休暇等働く女性のための支援制度がしっかりと設けられています。また,学内には一時保育や延長保育も受け付けている保育園があり,私の同期も,急な事情で子どもを預けなければならない時,とても助かったと言っていました。
女性のキャリアアップにも積極的で,現在事務職員では,課長職に2名,部長職の1名に女性の方が任命され,色々な部署で活躍をされています。女性職員が積極的に昇任試験を受けており,私も先輩方を見習って今後も成長していきたいと思える職場です。

【上司の方からのメッセージ】

野﨑さんは,管理課で大学の規則の制定改廃を担当してもらっています。繊細で難しい業務ですが,持ち前の明るさと誰とでも仲良くなれる人柄から,協働して楽しく仕事に取り組まれています。私が一緒に仕事をして気づくのが,常に周りの状況を気にかけながら仕事に取り組まれていることです。私が疑問に思うことについて他の職員に確認していると,野﨑さんは耳を傾けていて,必要に応じて的確にポイントを説明してくれます。本当に感心させられます。
また,ワーク・ライフバランスコンサルタント認定資格を取得し,長崎大学の12名の働き方改革推進委員のメンバーのひとりとしても活躍されています。ワークライフバランスに配慮した労働環境の実現やタイムマネジメントに対する意識改革に積極的に取り組まれており,長崎大学全体の女性教職員の活躍に貢献されています。
長崎大学には多くの女性事務職員が働いていますが,管理職に占める女性の割合はまだまだ少ない状況にあります。野﨑さんには,これまでの職場での経験や働き方改革推進委員の活動をいかしてキャリアアップを重ね,長崎大学の若手女性事務職員が目標とする存在になっていただくことを大いに期待しています。

管理運営部管理課 課長
笹田 健太さん

管理運営部管理課 課長
笹田 健太さん

看護部血液浄化療法部 副看護師長
中野 国枝さん

【女性社員からのメッセージ】

私は、30歳代に家族の仕事の関係で、東北地方の中枢都市から長崎へ移住することになりました。長く続けてきた看護師のキャリアや認定看護師の資格を活かしながら働き続けたいと考え、就職活動をしていた時に、長崎大学病院の看護部ホームページを目にしました。キャリアアップ支援や教育体制が充実していることにくわえ、ワークライフバランスの重視など、女性が学びながら長く働き続けられる職場であることに魅力を感じ、就職試験を受けました。就職当初は慣れない土地かつ初めての大学病院での勤務に、不安や緊張を感じましたが、優しく頼れる先輩や同僚と出会い、支えの下、乗り越えることができました。認定看護師の活動では、有資格者の情報共有の場や充実した支援があり、院内外に活動の場を広げ、学びを深めることができています。看護への熱い思いを持った先輩や仲間と出会えたことが何よりの宝物と思っています。その後、副看護師長へのステップアップ、自己啓発休業制度を活用した大学院進学など、自らの視野やフィールドを広げながら、学び続けています。移住して10年以上が経ち、更に長崎の街の素晴らしさと人の温かさを感じながら、充実した日々を送っています。

【上司の方からのメッセージ】

中野さんは、現在、透析看護認定看護師の資格を活かせる血液浄化療法部の副看護師長として勤務しています。後進の育成にも積極的に取り組み、自施設内で透析看護を学ぶことが出来る「専門コース」を開設し、院内外の看護師への教育を行う中で長崎での人脈づくりを行っていかれました。彼女はとても実直な人柄であり、誰からも慕われる存在です。その上、向上心があり、自己啓発休業制度を活用して進学した大学院の修士課程は、今年の3月に修了し修士号を取得されました。現在は慢性疾患看護専門看護師の資格取得を目指しています。このように、長崎大学病院看護部では、看護師一人ひとりの自らの学ぶ力を尊重し、看護専門職としての能力を向上させキャリアアップできる支援体制が充実しています。また、2020年1月には、子育て世代の職員の念願であった長崎大学病院病児保育施設“にじいろ”も開設しました。育児休業などで臨床を離れていた看護師の不安を軽減し自信をもって職場復帰できるための「復帰支援スクール」開校や、イキイキと楽しく働ける「フィッシュ!活動」の推進などに取り組んでおり、看護師がやりがいをもってイキイキと働き続けられる職場づくりのさらなる変革を進めています。

看護部管理室 看護部長
小渕 美樹子さん

看護部管理室 看護部長
小渕 美樹子さん

ダイバーシティ推進センターコーディネーター 助教
中澤 紀子さん

【女性社員からのメッセージ】

長崎大学ダイバーシティ推進センターは、文教キャンパス内の本部から少し離れた場所にあります。当センターは、長崎大学の教職員・学生・大学院生の一人ひとりが、その能力を十分に発揮し、高めていくための環境づくりと意識改革を行う部署です。育児や介護と仕事の両立支援、働き方改革、女性研究者のサポート等を主に学内への情報提供、相談窓口、研修会・講演会の開催などを行っています。育児の分野ではおもやい保育園の運営等を行っています。介護の分野では介護コンシェルジュを配置し、学内教職員の介護に関する相談を受け、個別対応を行っています。小さな部署ですので、意見交換を行いやすいです。現在、スタッフは全員女性です。女性の視点を活かし、学内の他の部署と連携をしながら、細やかな支援を行っています。

【上司の方からのメッセージ】

女性活躍推進には、組織としてポジティブアクションを起こすことが必須です。長崎大学は、女性研究者及び職員が、守られていると感じ、安心して働くことができる職場づくりを目指しています。ダイバーシティ推進センターは、そのための大学のセンター的機能として、大学で働くすべての教員、職員がともにワークライフバランスを実現できるようサポート体制を充実させています。ひとりで考えずに、まずは気軽に相談、様々なサポートを利用してみてください。働く女性の様々なライフイベントにあわせて、育児、介護、その他のニーズにこたえます。キャンパス内には文教おもやい保育園もあり、子どもの近くで安心して働けますし、夏休みには小学生の学童保育も充実しています。また、一方では働き方見直しプログラムの導入も成果を上げています。そしてもちろん、何と言っても研究力アップ!ですよね。女性研究者については、海外派遣、英語論文校正の支援や、研究環境の整備についてもご相談ください。
2024年度末までに、女性教授率16%、女性研究者在籍率25%の達成をめざしています。学内には素敵な女性研究者、女性管理職のロールモデルもたくさんいますよ。

ダイバーシティ推進センター センター長 教授
吉田 ゆりさん

ダイバーシティ推進センター センター長 教授
吉田 ゆりさん

学長
河野 茂さん

【経営者の方からのメッセージ】

現代において、国立大学である長崎大学の使命とは、高等教育の場として「知」を創造し、育成した人材を長崎の個性や特色の中で活かしつつ、我が国の発展に貢献することにあります。その中で、女性の活躍推進は、欠かすことのできない重要なテーマです。多様性のない組織には、発展はありません。本学の掲げる<『プラネタリーヘルス(地球の健康)』のために貢献する大学>の実現に向けて、地球上の半分を占める女性の新しい発想・視点をさらに取り入れつつ、あらゆる多様性を尊重する意識を醸成し、誰もが働きやすい環境で、生き生きと研究・活動ができるダイバーシティ研究環境の尊重と推進を、大学の持続的発展のための必須戦略と位置づけております。女性がキャリアアップしやすい環境づくりをすることで、より高い目標に向かって進んでいけるよう、支援を強化し、全学的にバックアップしていきたいと考えております。
世界経済大国の上位に入る国でありながら、ジェンダー・ギャップ指数では先進国中で最低ランクに位置している日本ではありますが、本学は、女性教授率16%、女性研究者在籍率25%を目指して邁進中です。どうぞ長崎大学の女性活躍推進にご注目ください。

会社(団体)概要

所在地 長崎県長崎市文教町1-14
業種 教育、学習支援業
従業員数 4463人
URL http://www.nagasaki-u.ac.jp/