市川 千恵さん
(株式会社徳丸)

いちかわ ちさと

ジャンル 働く・キャリアアップ

職種 総務広報

活動のエリア 新上五島町

プロフィール

上五島でブリ・ヒラマサ・クロマグロ養殖を行う(株)徳丸の事務職として、主に広報業務を中心に行っています。

 例えば、ウェブサイトの更新作業やオンラインショップ運営、紙媒体やノベルティの制作など。また、お客様がいらっしゃればアテンドをしたり、学生対象の企業説明会に伺ったりもします。 これらの仕事は大学卒業後、広告代理店でクライアント企業の広報支援を行っていた経験から今の仕事に生かせています。

 私自身は生まれも育ちも上五島で徳丸の養殖業は家業なのですが、大学の経営学科でマーケティングやブランディングに興味を持ったことからそのまま大阪で就職し、社内報をはじめとする紙媒体の企画・制作、イベント運営などに携わっていました。そこで経験を積むにつれてだんだんと徳丸の広報活動が気になり始め(ウェブサイトの作りが古かったり、チラシのデザインがわかりにくかったり…)徳丸が有限会社から株式会社になるタイミングで企業ロゴを作ろうという話があったときは、大阪からデザイン案に口を出したりするほどでした。
  ちょうどその時期は「もっと一つの企業の広報に専念したい」と代理店での働き方を考えていたころでもあり、実家の広報に関われたことは「徳丸の広報であればすべてにおいてサポートができるのではないか?」という気づきになりました。上五島にUターンしたのは2018年の12月でした。

 徳丸では前職の経験を応用できる一方で、新しい知識を身につけなければならないことも山のようにあります。業界も養殖も自社についても、社会に発信するためには知らないとは言えないので日々勉強です。 しかし素人だからこそ気づくこともあると感じています。
 2019年導入の自動給餌機による給餌は「素人目線でやろう」という社長の一言から担当となり、スマートフォンでの給餌・分析を行いました。まだまだ実験段階ですが、従来の給餌方法が見直されるきっかけになりそうな予感です。
(令和3年9月現在)

ライフヒストリー

18歳:大学進学。経営学科でマーケティングを学ぶ。
22歳:大阪の広告代理店に就職
25歳:新上五島町にUターン。株式会社徳丸に入社
27歳:結婚

Q. お仕事(活動)と家庭の両立で工夫していることは?

家族と密にコミュニケーションをとること、感謝することです。時には朝が早かったり、夜遅くなったりと不規則な生活なので、家族の理解が必要です。だからこそ養殖業初心者の夫と義母にも徳丸ファンになってもらうため、家でも広報活動が欠かせません。仕事のことは面白く伝えたいと思っています。また年間のスケジュール、とくに早朝出勤・繁忙期の残業など細かく伝えて家事を助けてもらっています。

Q. これからしたいこと(今後の目標)は?

近々、株式会社徳丸は創業50周年を迎えるので、その周年事業の企画を考えたいと思っています。創業から「健康な魚を育てる事がすべて」の企業理念のもと、苦労や工夫、挑戦があったと聞いています。今まで聞いた話や記録、写真などを整理してまとめたいですね。

Q. 後輩女性へのメッセージをお願いします!

マーケティングを学んで大阪で働いて、Uターン後家業を手伝う「なんかいい感じ?の女性」の話と思われるかもしれませんが、これは私の中では誤算だらけ。
学生の頃Uターンは一切考えておらず、でも流れで上五島に帰ってきて、あっという間に結婚していました。人生っていつどうなるかわかりません。でもどんな経験も「役に立った」と思える時が来ます。初めに思い描いていたことにとらわれず変化を楽しんでいけるといいですよね。