篠原 光沙実さん
(有限会社 SSC(篠原メディカルスキンケアセンター))

しのはらひさみ取締役

ジャンル 専門職・研究職

職種 経営

活動のエリア 長崎市

プロフィール

 私は、自然をこよなく愛する薬剤師です。現在、ながさき出島インキュベータにオフィスを開設して、地元植物原料開発のための研究開発を行いながら、他社様への化粧品のOEM製造の受注やそれに伴うデザインや方向性の企画プロデュースを行っています。
 2019年10月に長崎の枇杷を主原料としたオリジナル化粧品「ビワの葉ごころ」を発売し、2020デザインアワード金賞を受賞しました。また、薬剤師として産婦人科、皮膚科での経験を基に長崎の自然を活かし薬草と親しむためのお教室「ビワの葉教室」を定期的に開催することで、人それぞれにあった自然療法をより深く理解いただける機会を増やしています。
 嬉しかったこと、大変だったこと。たくさんありすぎて、語ることは難しいのですが、50歳を目前にして思うことは、目の前にある問題に対して逃げずにまっすぐに取り組むこと、あきらめないこと、こだわらないこと、自然にまかせて自由でいること、自分を愛すること。
 これが、自分を取り巻く全てに感謝と愛情を注げる原動力になる気がしています。まだまだ、発見できていない自分のことを含めて、植物の薬効や薬草の世界をもっと深めていきたいと思っています。(令和3年10月1日)

ライフヒストリー

23歳:長崎大学医学部付属病院薬剤部に就職し調剤室勤務(婦人科病棟専任薬剤師として、モルヒネによる癌の疼痛コ
ントロールを立ち上げる)
26歳:結婚を機に、漢方薬局に就職し、漢方・食事療法・民間療法を主体とした自然療法を学ぶ。
33歳:漢方薬局を退職し、統合医療を視野に入れた夫の皮膚科クリニック開院を手伝いながら、フレキシブルに患者様
へ対応できるように皮膚科クリニック併設の有限会社SSC(篠原メディカルスキンケアセンター)を設立。スキン
ケアをベースに未病対策からアフターケアまで、一貫してサポートできる施設を構築。エステサロンの運営とアン
チエイジング検査・サプリメント・化粧品の販売、その他健康事業にまつわる講演会の開催等を行う。
42歳:自然療法の見地から皮膚に有効な植物に着目し、自社開発の化粧品ブランドを手掛けるため化粧品製造販売業を
取得し「HerbEAUエルボ」を発売。
44歳:同ブランドにてイタリアオーガニック原料認定工場と提携し新製品開発
植物に目を向け、地元長崎の枇杷を主原料としたオリジナル化粧品、植物原料開発のための研究開発開始
47歳:出島オフィス開設、新ブランド「ビワの葉ごころ」発売開始
伝承されるビワの葉教室を定期的に開催。化粧品のOEM、企画プロデュース開始

Q. 現在のお仕事(活動)の内容、始めたきっかけなどを教えてください。

目の前にある必要だと感じたことを大切にしています。人と社会に自分が何ができるのか、求められているものは何かを常に考えています。大学病院勤務時代は、癌の患者さんが痛みを訴えることに何かできることはないか。漢方薬局では、アトピーや耳鳴り、めまいや膀胱炎等治らず繰り返す病気に対しての症状改善には何が有効か。そこで気づく植物由来の漢方薬や食養を通して改善していくことの大切さ。肌悩みに対して、もっと有効な植物はないか。ライフストーリーに記載させていただいた道のりの中で、私が何かできること。を只々深く探求しています。

Q. プライベート(休日)の過ごし方は?

 お庭で取れた植物や、知り合いの農家さんから頂いた食材を使って、酵素エキスや石鹸をつくったり、植物エキスを抽出したり、水蒸気蒸留をしたりしながら、新しい商品開発やお教室の準備をしています。(妄想の世界でもあります)その他の時間は、時間があれば好きなダンス踊っていますね。

Q. 座右の銘(好きな言葉)は?
理由などあれば合わせて教えてください。

「神様の吐息を感じて生きる」
「おおらかな気持ちでいながら、敏感。」でありたい。と、いつも思っています。
酵素エキスを作ったり、土を触ったりしていると、見えない微生物の世界と見えない化学の力を感じます。漢方では陰と陽を考えますが、物事には見る角度が異なったり目的が違ったりすると陰と陽は入交して質量的に同等であればいいと考えます。表現は難しいですが、この好きな言葉に要約されていると思っています。