吉田 朝美さん
(国立大学法人 長崎大学)

よしだ あさみさん /

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活動のエリア

プロフィール

長崎大学大学院で博士号を取得後、教員として就職。現在、一児の母として育児に仕事に奮闘中。(令和3年10月4日現在)

ライフヒストリー

22歳:長崎大学水産学部を卒業し大学院へ進学
25歳:大学院在学中に米国サウスカロライナ大学へ1年間研究留学
27歳:長崎大学で博士号を取得後、助教として着任
31歳:長崎大学水産学部 准教授に昇任
33歳:結婚・出産

Q. 現在のお仕事(活動)の内容、始めたきっかけなどを教えてください。

 私は現在、長崎大学水産学部で、海洋生物の化学に関する講義を担当しています。大学教員の仕事と言えば講義ですが、学生たちと共に研究も行います。私が興味を持っているのは蒲鉾や刺身などの水産食品の品質を左右する酵素などのタンパク質や品質向上技術の開発についてです。どのようにしたら安心安全で高品質な水産食品を持続的に供給できるか?ということを日々考えながら研究を行っています。
高校時代、長崎大学水産学部のオープンラボに参加して、DNAを取り扱う遺伝子工学実験に実際に触れることができたため、私はここで海洋生物の研究がしてみたい!と思い、大学の進路を決めました。また、当初は高校理科の教員を目指していたことも、教員免許が取得でき研究もできる長大水産学部を選んだもう一つの理由です。しかし大学卒業後、大学院に進学した私は、研究に没頭するうちに研究が面白くなったため大学院の博士課程に進学し、さらに英語はできないし井の中の蛙ではいけないと一念発起し留学、そして博士号を取得しました。はじめから大学教員・研究者を目指していたのではなく、その時々でやりたいことを選択し何となく自然な流れで、教育も研究もできる大学教員の道を選びました。
私の研究活動は主に研究室内で実験を行うスタイルです。実験の9割は失敗ですが、諦めずに挑戦し続けることから成功が生まれます。学生と共に研究する中で、根気強く挑戦し続けた学生のアイデアから新たな発見が生まれることも多く、これが大学で研究活動を続ける一番の魅力です。
こんな私にも、30代前半に結婚・出産という転機が訪れます。出産以前はは24時間ダラダラと研究のことを考えるような研究中心の生活を送っていましたが、出産後は家に帰れば家事に育児に追われ研究のことを考える暇もないほど子ども中心の生活に変わったことは言うまでもありません。しかし幸運なことに、子どもの保育園を探していたときに大学内に職員専用の保育園が開設されました。毎日子どもと共に出勤でき、何かあってもすぐに駆けつけることができるので安心です。少人数制の保育園ですが、その分年上・年下の子たちとの関係性も学べますし、子どもも毎日楽しく通っています。今ではこの生活にも慣れ、時間の制約がある分、集中して研究活動も行えるようになりました。これからも家庭では子どもと共に、仕事では学生と共に自分自身も成長していけたらいいなと思っています。

Q. お仕事(活動)と家庭の両立で工夫していることは?

 第一に「仕事・家事・育児が完璧にできなくてもいいよね~と自分を許すこと」、第二に「人を頼ること」です。
出産前までは、研究・教育という終わりや区切りのない仕事柄、朝から夜遅くまでダラダラと仕事をしていましたが、子どもができたことをきっかけに、保育園や両親に預けている限られた時間にしか仕事ができなくなったため、仕事の優先順位を考え、効率的に行うことを心がけています。しかしながら、仕事も家事も育児もなかなか上手くいかないことが多いので、最近は、ある程度のところで諦めて明日やろう、この部分は上司や同僚、両親にお願いしようなど、図々しさが増しています。
 できない自分を許して人を頼る!これが仕事と家庭の両立のコツです。

Q. プライベート(休日)の過ごし方は?

 元々旅行が好きなので、コロナ以前は家族旅行をよくしていました。旅程の計画から、移動手段・ホテル・オプションツアーなどの手配、実施まで全て自分で行うため、学生時代は「よしだツーリスト」と呼ばれるほどでした。コロナ禍の今は活躍の場を失っておりますが、そのリサーチ力を活かして、子どもと行ける安全なレジャーや家から参加できるヒーローショーのライブ配信などを楽しんでいます!

Q. 座右の銘(好きな言葉)は?
理由などあれば合わせて教えてください。

 「出会いを大切にし、感謝の気持ちを忘れない!」これが私の仕事と人生で大事にしている言葉です。
恩師たちや研究室の仲間たちと出会わなければ研究の道には進まなかったでしょうし、研究活動は一人ではできません。学生の研究に対する熱い想いや頑張り、共同研究者との関わりがあってはじめて成り立ちます。学生や共同研究者との信頼関係を築くためには「ありがとう」を言葉にして相手に伝えることが何より大切だと思います。これは家庭や他の仕事にも通ずるものではないでしょうか。

Q. これからしたいこと(今後の目標)は?

 コロナが収束したら、もう一度海外留学をしたいです。海外の研究者や友人との出会いや海外での生活経験は、新しい研究のアイデアを生み出すための刺激になるとともに、研究や人生の活力にもなります。今後チャンスがあれば、子どもと共に海外での暮らしを楽しみたいです。

Q. 後輩女性へのメッセージをお願いします!

 自分の好きなことを仕事にできることは幸せなこと!皆さんも自分の好きなこと、やりたいことを見つけてください!!様々なライフイベントによりもしそれを継続することが難しくても、本当にやりたい仕事であれば形を変えてでも人に頼ってでもいいので、とにかく続けることをお勧めします。これからは女性がはたらきやすい環境がどんどん整備されていくはずです。諦めなければきっと道は開けます!一緒にがんばりましょう!