嬉野 絢子さん
(総合研究所化学研究部化学第一研究室)

うれしの あやこ

ジャンル 働く・キャリアアップ

職種 研究・開発職

活動のエリア 長崎市

プロフィール

20歳で三菱重工業に入社。幼いころから「地球環境を守りたい」という夢を持つ。現在、その夢に沿った仕事を実現できていることに喜びを感じている。

ライフヒストリー

20歳:入社                    
22歳:初海外現地出張 異文化でのクリスマス    
27歳:日本工業規格(JIS)改正に貢献。開発技術が多くの人の役に立つ喜び 
30歳:結婚                    
32歳:出産 

Q. 現在のお仕事(活動)の内容、始めたきっかけなどを教えてください。

・幼少期から祖父と自然の中で遊ぶことが大好きだった(釣り,山菜採り他)
・小~中学校で自然破壊のニュースをよく目にするようになり「地球環境を守りたい」という思いがあった。中学校の卒業文集で書いた将来の夢は「地球環境に役立つものを開発すること」。公言するのは恥ずかしいが私の価値観の原点だと思う。
・現在所属している会社はインフラ設備メーカ。
・化学分析に関わる研究開発業務,サービス工事に携わっている。
・取り扱う製品として発電所や二酸化炭素回収装置に関わっており,間接的ではあるものの学生時代の夢に沿った仕事ができていることに喜びを感じている。
・化学分析は,物質を構成する化学種やその量を明らかにすること。例えば水や空気に含まれる有害成分の種類や量を測定する。化学技術を活用し,目に見えないもの(分子やイオンなど)を目に見える形(数字やデータ)に変えられることに面白さを感じている。

Q. お仕事(活動)と家庭の両立で工夫していることは?

・まだまだ発展途上ですが以下に気を付けています。
①執着を手放す。
独身時代は全ての時間を自分のために使えたが、子供が小さい今,自分の自由時間はほぼない。掃除ひとつとっても、完璧を求めていては時間が足りない。欲張りなので何でも自分でやりたい、やってみたい性格だがそれでは立ち行かなくなった。大切なものを見極め,手放すことを恐れないようにしようと思って仕事や生活を見直し中。
②自分の心に寄り添う。
育休から復職してからは,どうしても人に迷惑をかけてしまうことが増えた。(子供の突発的な病気で休暇とったり,出張に行けなかったり,緊急の仕事に対応できなくて人にお願いしなければならなかったり。)そうなるとどうしても,できない自分を責めてしまい自己嫌悪に陥り自己肯定感も下がりがち。自分を責めて落ち込んでもパフォーマンスは下がるし暗い雰囲気は人に電波してしまう。気持ちを切り替えるために初めにすべきことは,自分を奮い立たせる言葉を自分にかけて鞭を打つのではなく,がんばっている自分をねぎらってあげることだと最近気づいた。がんばっているのに頑張れと声かけても辛くなる一方。落ち込む事柄があっても,実は思い込みであることも多い。「がんばっているね,それって本当?本当はどうしたい?」と自分の心に寄り添うと,視界が広がり,本当にやりたいことのために何をすべきかを冷静に判断できるようになる。ありのままの自分を受け止め,自分の可能性を信じる。
③助けを求める。
頼れるものには何でも頼る(家電,ネットスーパーなど)。何でも一人でやろうとしない。頼ることは相手を信じること。感謝の気持ちを伝えることを忘れない。

Q. プライベート(休日)の過ごし方は?

・家族と過ごす,自分の休息,子供とめいいっぱい遊ぶ。
・自己啓発,テニス
・平日に溜まった家事や翌週の食事の下ごしらえ(←リアル)

Q. 座右の銘(好きな言葉)は?
理由などあれば合わせて教えてください。

 ・正範語録
実力の差は努力の差
実績の差は責任感の差
人格の差は苦労の差
判断力の差は情報の差

一生懸命だと智恵が出る
中途半端だと愚痴が出る
いい加減だと言い訳が出るばかり

本気でするから大抵のことはできる
本気でするから何でも面白い
本気でしているから誰かが助けてくれる

Q. これからしたいこと(今後の目標)は?

(短期)
 ・仕事と育児と自分,全部諦めたくないので,無理せず楽しみながらやりぬく方法を見つけたい。
 ・旅行に行きたい!
 ・テニスに本格復帰したい!
(長期)
 ・子供に絶対的な安心感と愛情を伝えられる母親になりたい。
 ・新しいことにチャレンジし続け,振り返ったときに成長を感じられる自分でありたい。
 ・わくわくして,笑顔で生きる。

Q. 後輩女性へのメッセージをお願いします!

子供を産んだらできないことが増えると思っていたけど、実際はできることが増えました。私自身、男に生まれたかったと強く思っていた時期が長くありましたが、子供を産んだ今、女性でよかったと心から思います。女性はライフイベントが多いので悩むことも多いですが、だからこそ新しい自分に気づき成長できるチャンスを無条件に得られるというメリットもあるのだと感じています。一緒にわくわくできる仲間が増えるとうれしいです。