今村 安規子さん
(椿関連商品の企画販売)

いまむら あきこ椿関連商品の企画販売

ジャンル 働く・キャリアアップ起業・経営

職種 企画営業

活動のエリア 五島市

プロフィール

“椿のボランティアが、私の仕事を結んでくれました。”
 島の地域資源である椿と出会ったのは、椿のボランティアを通して。はじめは、椿は「お爺ちゃんがこよなく愛する盆栽花」のイメージがとても強かったのですが、椿の世界を知れば知るほど奥が深く、ひょんなご縁から、椿に関わることをボランティアから仕事に結びつける事が出来ました。椿に関する商材、特に椿油の仕入れから、販売まで、一人でこなしていますが、始めたころは、あいさつ回り、仕入れ交渉、雑務に追われ、子供を抱えながらですので、始めた初年度はあっという間でした。物販と言う業態が初めてだったことと、椿油の流通の仕組みが特異だったことなど、始めてみて知ることが多かった気がします。今は取り扱い商材が増え、学びは尽きません。

“ノルマの重み、揉まれたサラリーウーマン生活。その時の土台が今、生きていると…。”
 五島に嫁ぐ前は、名古屋で旅行会社の営業をしていました。その会社で初めての女性営業、総合職として採用され、飛び込み営業の毎日。小さな会社に就職したお陰で、パッケージ商品、海外挙式などの手配から販売、お客様の慰安旅行、個人旅行の企画、手配、添乗まで一人でこなすことを学びました。社会人として、多忙を極め、ノルマの重みに打ちひしがれ、揉まれたサラリーウーマン生活は過酷でしたが、その時の土台が今生きています。
 五島は夫のお里。彼が大学、就職が名古屋でして、そこで私達は知り合いました。彼と出会わなければ、五島に嫁ぐことも、椿にめぐり合うことも、今の私はなかったかもしれません。

“悩みながら、学びながら、楽しみながら、時には人に甘え、前に進んでいければ。”
 自分の長所は、案外、他人が引き出してくれるものと思います。それと、仕事で出会うひとつひとつの出来事はすべてに意味があり、常に学びです。新しいことには果敢にチャレンジしています。 子育ても仕事もバランスを保つのはとても難しいのですが、時間の経過と共に、パターンが知らず知らずにできて、時間の使い方も少し上手になりました。そして、家族も理解してくれています。自営業の強みは時間や仕事量を少しコントロールできること。日本はまだまだ女性が働きやすい環境とは言えません。だからといって、おひとり様一度限りの人生を有意義に過ごしたいもの。欲張りな私は、家庭も仕事も趣味も充実させたいし、何かや誰かを犠牲にした生活はいつか破綻してしまうかもしれない。だから、頑張れる時にはがんばって、休む時には休んで、とにかく、継続は力なり、続けること。少しずつ前進できるよう、悩みながら、学びながら、楽しみながら、時には人に甘え、前に進んでいければそれで良いと思います。今まで、登り坂、下り坂、失敗だらけの私ですが、不思議な事に、困った時には、「捨てる神あれば拾う神あり」誰かが必ず助けてくれるものです。人に支えられて今までやってこられました。

“人生を終えるまでに、世界中の友人達に会いに行きたい。”
 10年後、今とは全然違うことをしているかもしれませんが、未来の自分はきっとキラキラしていると信じたいです。 私には夢が沢山あって、その中の一つに海外移住があります。旅行会社時代、某旅行会社のカナダ現地員の採用に合格したのですが、ビザの取得に失敗して、機を逃してしまいました。小学生のころから大好きな英語はライフワークとして続け、人生を終える前までに、今まで出会った世界中の友人達に会いに行きたいと漠然と思い描いています。それと、子供達が自立後は夫と船で世界一周旅行をするのも夢の一つです。ワクワクは尽きませんね。 ※写真は子供たちが通う小学校での英語活動の様子 ボランティアALTをしています。

(更新 平成28年3月)
 

ライフヒストリー

 27歳 五島に嫁ぐ 児童英会話講師の仕事を始める
 28歳 仕事をしながら椿のボランンティア活動を始める
 32歳 第一子出産後も児童英会話講師を継続
 34歳 第二子出産後、起業の勉強を始める
 35歳 慶応義塾大学大学院 経営管理研究科 地域起業家養成研修 修了生となる
 38歳 オフィス今村 事業立ち上げ 
  ~ 現在に至る

Q. お仕事(活動)と家庭の両立で工夫していることは?

子どもが小さいころは、とにかく保育所、お姑さんや、近所のおばちゃんに頼ったり、夫の協力を得ながら仕事と家事の両立をさせていました。子供がだんだん大きくなると、積極的にお手伝いをしてもらい、ある程度自分のことは自分でできるように子供達にお願いしています。

Q. プライベート(休日)の過ごし方は?

家族そろって休みの日は、キャンプに出掛けたり、公園でピクニックをしたり、アウトドア体験をするように心がけています。景色の良い場所を選んでは、バーベキューを楽しむときもあります。一番のお気に入りは二次離島の赤島に船で渡って、島で過ごさせてもらうことです。釣ったばかりの魚をさばいてお料理することが最高の贅沢です。

Q. これからしたいこと(今後の目標)は?

地方創生と叫ばれていますが、実際、島で暮らすことは大変厳しい状況です。しかし、その厳しさの中にも希望を見つけ、子供を育てあげることが今の親としての務めであり、せっかく島に嫁いだのだから、新しいことに積極的にチャレンジし、島暮らし、自分の人生を満喫していきたいです。