吉永 里枝さん
(ほめ方・しかり方アドバイザー)

よしなが りえほめ方・しかり方アドバイザー

ジャンル 地域づくり・観光子育て・福祉

職種 企画コンサルティング

活動のエリア 壱岐市

プロフィール

結婚と出産を経験し、孤独感や劣等感、疎外感、子育ての悩みや人間関係の悩み、子供の成長のタイミングなど、様々な悩みがありました。なかでも、子育てについては、成長の遅れや、兄弟間での性格の違いなどにたくさん悩み、本やインターネット、講習会など、あらゆる情報を模索しましたが、どれも納得できるものがなくモヤモヤとする毎日。
 そんなときに出会ったのが、「個性を知る」という学びでした。一人ひとりの生まれ持った個性を知ることで、悩み事がすべて解決。それまで笑うことを忘れていた私が、自然と笑えるようになりました。
 初めは、自分のための学びでしたが、「私と同じ思いをしている人がいるかもしれない…」と思うようになり、活動がスタートしました。
現在は、個(個性)育て教室、ほめ方・しかり方教室の開催や、同じ悩みを持つ保護者のためのサークル「笑~emi~」を立ち上げ、仲間づくりや情報共有、心のリセットを目的とした場所作り、女性が繋がりを持つためのサポートなどを行っています。

個育て教室の様子

 個(個性)育て教室、ほめ方・しかり方教室では、個性や才能について学び、その個性に合わせた声かけ方法やコミュニケーションのとり方について、お話ししています。
壱岐市内や九州では実際にお会いし、その他遠方の方や、事情により外出が難しい方は、オンラインで繋がっています。ありがたいことに、最近では子育てサークルや企業様に招かれることも。多くの方がお子さまと一緒に参加され、「気軽に参加できるから助かる」と大変喜ばれています。

 そして、サークル笑~emi~を立ち上げ後すぐに、壱岐で唯一の子育て支援施設、壱岐こどもセンターが、職員不足を理由に、複数の事業が休止・縮小となり、多くの保護者が困惑する事態に。特に、療育に通わせているお子さんの保護者にとっては、とても深刻な問題となりました。
 そこで、私は、保護者を代表し壱岐市内の保護者482名を対象にアンケートを実施。
市議と共に、壱岐市長へ集計結果と要望書を提出し、市長、副市長、総務部長、市民部長との意見交換を行いました。たくさんの方のご協力のおかげで、現在は、壱岐こどもセンターの事業が再開し以前のような活気が戻りつつあります。

i fes のチラシ

 他にもハンドメイドの販売やワークショップを開催し、たくさんの方と繋がれる入口作りも行っています。大きな入口としては、『iki ifes』というイベントを主催しました。
イベントでは、「壱岐の女性を元気にしたい」「活躍する場所を作りたい」」という想いを持った仲間同士が集まり、販売、ワークショップ、飲食、リラクゼーション、ミニコンサート、ワンコインセミナーを企画。
出店者には、初めて出店される方を主に集め、新しい一歩を踏み出すためのサポートを行いました。初めてのイベント企画でしたが、当日はたくさんの方が来場してくださり、大成功をおさめることができました。
 活動のなかで、私が大切にしていることは、「自分の好きなこと」と「笑顔」です。
自分の好きなことは、自分自身が楽しんで継続するために。そして、一番は子どもとその家族が笑顔になることを大切にしています。子どもが笑顔になるために、まずは笑顔になれる環境作りのサポートを行います。そのためには、お子さんの一番近くにいるお母さんが笑うこと。お母さんが私と繋がり、笑顔が増えることが一番の目的であり、私の一番の幸せへと変わります。
 さまざまな出来事を共有し、「○○の悩みが解決した」「話をしてスッキリした」など、感想をいただくことで、私自身も励まされ、パワーをもらい、活動を楽しむことができるのです。

iki i♡fes イベントの様子

 活動を始めて間もないころは、自分のペースで仕事をすることが難しく、大変苦戦しました(笑)本当にこの道を進むべきか、迷ったこともありました。
 ですが同時に、困ったときに助けてくれる仲間や、一緒に頑張り、励ましてくれる仲間ができ、今では、一番信頼できるパートナーとなりました。
 私は30代になり、まさかこんな仲間ができるなんて思ってもいなかったため、仲間との出会いは、本当に大切な宝物です。
 これからも「自分の好きなこと」と「笑顔」をテーマに、たくさんの女性が、元気にキラキラ輝けるためのサポートができればいいなと思います。そして、女性の心に余裕が生まれ、笑顔でイキイキとしたお母さんの姿を見ながら、子ども達が大きく成長できる世の中になってほしいと願っています。


(令和元年8月現在)

ライフヒストリー

27歳 長女出産 壱岐へ移住 
28歳 長男出産
30歳 次男出産
34歳 資格取得(子育てインストラクター、ISD個性心理学インストラクター、発達障害支援アドバイザー)
   サークル『笑~emi~』立ち上げ 女性のための活動開始
35歳 壱岐こどもセンター子育て事業の継続、療育事業充実のための要望書提出
36歳 資格取得(Tiny Teeth認定講師) iki ifesイベント主催

Q. 現在のお仕事(活動)の内容、始めたきっかけなどを教えてください。

 結婚と出産を経験し、孤独感や劣等感、疎外感、子育てに悩み、当時は本当に「人生どん底」だと思っていました。ですが、その時の辛い経験があったからこそ、現在の私があります。お会いした女性が笑顔になり、「ありがとう」と言ってもらえることが、私のやりがいや喜びとなり、私を成長させてくれます。

Q. お仕事(活動)と家庭の両立で工夫していることは?

 適度に休憩です(笑)仕事はまじめにキチンと頑張りますが、家事は8割程度の頑張りで。残り2割は、家族にお手伝いしてもらいます。特に子ども達は、椅子でウトウトする私を見ると、「○○やんなきゃ!」という意識に変わるようです(笑)そのため、物の配置などをスムーズにお手伝いできるよう、子ども達に合わせた部屋作りを心がけています。

Q. プライベート(休日)の過ごし方は?

 子ども達との時間や、好きなことをする時間、ダラダラする時間をあえてスケジュールに入れ込みます。忙しい時こそ、自分自身のリフレッシュをしっかりと!そうすることで、集中して仕事をこなすことができ、どうしてもしてしまうイライラやモヤモヤが軽減。メリハリをつけ、穏やかな時間を過ごすようにしています。

Q. 座右の銘(好きな言葉)は?
理由などあれば合わせて教えてください。

『ありがとう』
 日本人は、「ありがとう」ではなく、「すみません」と言う傾向があります。これを皆が「ありがとう」に変換できれば、お互いがうれしい気持ちになれるのではないでしょうか。そして、今の私があるのは、家族や出会った方々のおかげです。過去に経験した辛くて悲しい時間も、楽しいと思えるようになった自分にも、たくさんの「ありがとう」を伝え続けていきたいと思います。

Q. これからしたいこと(今後の目標)は?

 女性は、結婚や出産、子育て、社会復帰をするなかで、たくさんの壁を乗り越えなくてはいけません。そんな時、「あっ、あの人と話したいな」と、私のことを思い出してもらえるような存在になりたいと思います。そして、都会から外れた場所で生活する全国の女性と繋がりを増やし、その場所ならではの生活を充実させるためのサポートをしていきたいと思います。

Q. 後輩女性へのメッセージをお願いします!

 『あなただけの何か』を、ひとつ探してみてください!
 お子さんと家族が笑顔になるためには、まずはあなた自身が幸せで、笑顔になること。そのための好きなこと、やりたいこと、興味があること、得意なことなど。ひとつだけの何かが、きっとあなたのエネルギーとなり、パワーとなるはずです。ちょっと偉そうですが、是非お試しください(笑)