山田 ゆかりさん
(わらべうた”あっかとばい” 代表)
やまだ ゆかりわらべうた”あっかとばい” 代表
ジャンル 子育て・福祉教育・文化・芸術
職種 経営企画
活動のエリア 長崎市
プロフィール

わらべうたは、日本の子どもが伝えてきた遊び歌です。
ユニークでその歌の中にある昔の知恵は、現代のめまぐるしい時代の中にあっても充分活きて歌え、遊べます。
歌は、いろんな地方にも類歌として伝えられていますが、歌い方はその地方の方言、風土・歴史に色濃く出ていて歌われ続けています。
日本の音楽は、明治以降西洋音楽の「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の7音が主流になりました。
明治以降に作られた唱歌や童謡は大人が作曲したので、小さな子どもの音域では幅が広過ぎて、なかなか歌うには難しいのです。

私も、子どものころから西洋のクラシック音楽に親しみ、声楽を学びました。
音楽といえば、7音の西洋音楽だと何も疑問を持たず過ごしていました。
30代でわらべうたに出会いました。
わらべうたは、「ド・レ・ミ・ソ・ラ」で「ファ・シ」がないの5音です。
歌い継がれてきた優しい旋律。歌うと自然に体が動き手遊びでみんなが仲良くなります。
その地域の風習や環境、楽しいことや悲しいこと、言い伝えなど誰にでもわかる歌が口伝えされて伝わってきました。

今は、長崎人にはなじみがあるわらべうた「でんでらりゅうば」。
この歌の手遊びを初めて聞いた時に、おもしろいなと思い、伝え始めました。
NHKの「にほんごであそぼ」へ「こんなにおもしろい歌がある」と伝えたところ、長崎出身の有名な歌手やCMで歌われたこともあり、全国に知れ渡ることになりました。 わらべうたは、誰の心にも優しく、親しみがあります。
私は、それを古いものとして捨てるのではなく、子どもに伝えていくことがアイデンティティを育てるものだと思います。
うたのバトンを次の世代に伝えることを楽しんでいきたいと、活動を続けていきます。
(更新 平成30年11月)
ライフヒストリー
30代 わらべうたに出会い、子どもに教える
40代 長崎のわらべうたを伝え始めました。みさかえの園 音楽療法士
50代 わらべうたワークショップを始める
60代 わらべうたワークショップを「こじんまり」に替える
各地の保育園、研修会等のわらべうた指導
ほかの取り組み「出島のつどい」を始める。燻製ワークショップを開く
Q. 座右の銘(好きな言葉)は?
理由などあれば合わせて教えてください。
若いときから、たくさんの失敗をしてきました。
今振り返っても恥ずかしい思い出もたくさんあります。
でも、また起き上がり前を向いて歩むと、その失敗が力になって来たことがわかります。
そのことをわらべうたの中にも見つけることができます。
福島の「おきあがり小法師」という歌です。
「おきゃがり こぼし おきゃがり こぼし おきて ころんで また おきて ころんでおきて また こけて おー きた」
体を使って起き上がり小法師になって「七転び八起き」をします。
失敗を恐れずに!という知恵が遊びになっています。
Q. これからしたいこと(今後の目標)は?
そのことを意識するために、15;00にセットした言葉があります。
「ゆかりさん、楽しく生きていますか?」
この言葉をリマインダーで毎日3回問いかけられています。
毎日をゆかいな日々にしているか?確認して楽しく生きようと!!
わたしは、昔から人に指図されるのが嫌いでした。
それで、自分で選んだならば、嫌なことでも好きなことに変えられるように励みました。
すると好きなことになっていくのです。
これからは時間を大切に、ゆかいに生きたいです。