土井 直子さん
(社会福祉法人幼老育成会 理事)
どい なおこ社会福祉法人幼老育成会 理事
ジャンル 起業・経営子育て・福祉
職種 経営
活動のエリア 佐世保市
プロフィール

平成10年に老人保健施設サクラを立ち上げ、副施設長の任に付きました。
東京から地縁血縁のない佐世保で、夫を東京に残し、子ども三人連れての老健施設の立ち上げは、道のない険しい山を登るような思いでした。 知らないことや大変なことが沢山あって、そのたびにくじけそうになりました。里道払い下げ・赤道の付け替え、風致地区の除外申請・開発許可・宅造許可等々、普通の生活では知る由もないことばかりでした。
誰かに頼ろうにも、知人友人すらいないので、自らを鼓舞するしかありませんでした。
そんななかで私が思ったのは、「意思あるところに道はできる」でした。とにかく自分自身でやるしかなかったのです。

その後、付属施設や事業として、訪問介護事業所・訪問入浴・グループホーム・小規模多機能相浦・小規模多機能小島・居宅介護支援事業所等々、幅広く在宅サービス事業を立ち上げ、軌道に乗せて来ました。
来年で、老健サクラ設立20周年を迎えます。
設立以来勤めてくださっている職員が大勢います。「施設は人」をモットーに、これまで施設が職員と共に成長していくことを目標にしてきました。
一番嬉しいのは、無資格で就職してこられた方々が、ヘルパー資格を取り、介護福祉士を取り、ケアマネージャーの資格を取るなど、それぞれが前進してくださっていることです。
また、通信教育で社会福祉士にチャレンジして何人も合格しています。本当に有り難いことです。
(更新 平成30年1月)
ライフヒストリー
30歳 夫の転勤で退職し、福岡市へ引越し1年半の無職を経験する
32歳 再び夫の転勤で小金井市に引越す。すぐさま聖ヨハネ会桜病院に入職
36歳 同病院において東京都で7番目となる訪問看護ステーションを立ち上げ、初代所長に就任
38歳 義兄が亡くなり事業継承のため、夫の実家である佐世保市に赴任し、老健サクラを設立する。
その後、数々の在宅サービスを立ち上げる
54歳 長崎県老人保健施設協会事務局長を拝任し、平成29年6月ハウステンボスにおいて、第18回九州ブロック介護老人保健施設大会in長崎を開催し、1000人を超える参加者を集め盛況となる
Q. お仕事(活動)と家庭の両立で工夫していることは?
学校のテストでも、いつも100点満点は取れません。80点で上出来!
家事も子育ても、仕事も80点で合格です。やれてないこと、出来なかったことにばかり目がいくと落ち込みます。
例えば、私の場合は、子どもが小さいうちは1日1冊絵本の読み聞かせをしようと心に決めていました。保育園にお迎えに行って、家に着くと食事の支度をしながら洗濯機を回し、食事が終わったら一人で3人の子どもの入浴と、座る間もありません。夫の帰宅は深夜のため、育児・家事は一人でこなさなければならなかったのです。布団を敷いて子どもと横になり、さあ絵本の読み聞かせなのですが、私の方がフォーリンラブならぬ眠りに落ちる速度が速いのです。何回も子どもに起こされるのですが、そのたびに絵本を広げ読み始めます。また、起こされて読み始めるのですが、ちっとも前に進みません。ハット気づいて目が覚めると、既に夜中の2時、3時!子どもたちも夢の中です。洗濯物は干せてないし、だ、だ、台所には食器の洗い物が残ったまま・・・。あああ・・・。
なんてダメ母・・・!!と思っていました。でも、自分を責めても良いことはありません。
完璧を目指さずに、やろうと思っていても出来ない自分を許せるようになって、随分楽になりました。
Q. プライベート(休日)の過ごし方は?
Q. 座右の銘(好きな言葉)は?
理由などあれば合わせて教えてください。
変えられないものを受け入れる冷静さを
そして、両者を識別する知恵を与えたまえ」
アメリカ人の哲学者、ラインホールド・ニーバーによるものです。人は感情の生き物です。しかし、自分の感情に振り回されていては、良い結果は得られません。私自身の限られた時間とエネルギーを何処に注ぎこむのか、適切に判断したいと思います。
Q. これからしたいこと(今後の目標)は?
共働きやシングルマザーで帰りが遅い親を待つ子供たちが、温かく見守られて過ごせる場所として、また、お年寄りが子供からエネルギーや刺激を受ける場として、両方にとって良いとこ取りの・・・そんな居場所作りがしたいです。
元気高齢者が手伝ってくれないかな~~!!!