武原 由里子さん
(そらまめ劇団)
たけはら ゆりこそらまめ劇団
ジャンル 子育て・福祉教育・文化・芸術
職種 公務員
活動のエリア 壱岐市
プロフィール

“ピンチはチャンス!~人とのつながり、夢をかたちにしていく楽しさを知って~”
熊本の小学校教員を辞して、壱岐の島に渡って、早26年。知人、友人も全くいない離島での暮らしにかなり戸惑いながらも二人の息子を育てる中で、「旅の嫁」の仲間とともに「子育てをもっと楽しもう~!」と、常に“ア~ハッハッハ”と笑い声の絶えない集まりをしています。読み聞かせグループ「そらまめ劇団」代表、「壱岐子ども劇場」の元代表として、壱岐の自然や歴史、文化の素晴らしさを活かした様々な企画を実施し、初めての場や人の中でも進んで声かけしながら、友達の輪を広げてきました。でも、子どもの頃は全く自分を出せない、笑えないでとても損をしていたように思います。
壱岐で子育てする中で、ありのままの自分を受け入れ、子どもと共に成長していきたいと(子どもをダシに)様々な学びや体験をしてきました。母乳育児、自然食、天然酵母パン・みそ・豆腐・ところ天作りなど、今では考えられない時間と労力を費やしながら、子どもの成長を見守ってきたことは、私にとって大きな財産です。教員を続けていたら、決して出来なかった経験をできるようにサポートしてくれた夫の存在に、今改めて感謝しています。初任の頃、体調を崩し、自力歩行ができなくなり入院していた病院で夫と出会っていなかったら、今の私は存在していません。夫の温かいサポートがあったからこそ、やりたいことができ、島くらしや子育ても楽しむことができたと思っています。

人は変われます!「石橋を叩いても渡らない」と小学の担任の先生に言われていた私が、今では、「良いと思ったことは先ずやってみよう!」常に走りながらいろんなアンテナを張っています。
「島の子どもにこそ、本物の文化を届けたい」と、大人も楽しみながら活動できる本物を探し、様々な助成金を獲得しながら実施中です。わが子のためにと思ってやってきたことも、今では見下ろされるほど成長し、一緒に活動することはありませんが、アドバイスやアイデアを出してくれるほどになっています。
大きな書店や映画館の無い壱岐の島で、“トラックに本やカプラを載せて、映画や人形劇の鑑賞、オープンカフェができる車がほしいね~”と以前から夢を語っていたところ、講談社のおはなしキャラバンカーの寄贈募集を知り、ダメもとで出し、見事に寄贈決定!数々の困難があって何度も諦めかけましたが、その度に強力な助っ人が現れ、トントン拍子に離島に初めて、民間団体として初めてのキャラバンカー寄贈が決まり、壱岐の子ども達の輝く笑顔がますます見られるようになりました。これも今までの活動の中で培ってきた人のつながりと、決して諦めないという強い信念があったからだと思っています。

“「壱岐の子ども達の輝く笑顔を応援したい」”
子どもの笑顔を島の人々を明るく元気にします。
平日は読み聞かせや放課後子ども教室、平日夜や週末は会議・イベント等を開催し、ほとんど家に居ない主婦です。
体力的に続くかわかりませんが、仲間と楽しみながら、子どもたちの笑顔に元気をもらいながら、出来ることをやっていこうと思っています。
数年前より茶道・華道・着物着付けにも挑戦し、日本の伝統文化の良さに触れ、「キャラバンカーで、熊本・大分、東北から北海道にも行きたいね~」と更なる野望を語りながら、夢をかたちにしていくつもりです。
“人生初の壱岐市長選で感じたこと”
壱岐市初の女性候補として2か月程の活動の中で、「よそ者のおなごに何ができる?」と予想された反応の中、島中を駆け巡り、たくさんの方々とお会いしながら、壱岐の厳しい現状を見聞きすることができました。女性の政治参画はまだまだこれからですが、新しい一歩を踏み出したことで、「壱岐のために有難う」「元気をもらったよ」「私も何か頑張りたい」と、多くの女性から声をかけて頂きました。
輝く壱岐の未来をつくるために、女性も一緒に考え、行動していこうという意識が少しでも芽生え始めたように感じます。
(更新 平成28年3月)
ライフヒストリー
26歳 教職を辞し、結婚し壱岐へ
30歳 仕事を辞め長男出産
32歳 次男出産後、自主育児サークル立上げ
46歳 再就職(パート)
51歳 壱岐市長選出馬
Q. 現在のお仕事(活動)の内容、始めたきっかけなどを教えてください。
Q. 座右の銘(好きな言葉)は?
理由などあれば合わせて教えてください。
他の光で輝く月ではなく
自ら輝く太陽であれ】
(平塚らいてう)
【正しきものは 強くあれ】
(土光登美)
どちらも女性の大先輩として、自分の信じる道をまっすぐ突き進んでいて、パワーを感じ元気になれることば。
Q. これからしたいこと(今後の目標)は?
・生活に密着した貴重な伝統文化を後世に残すため、今まで当たり前にやってきたことの価値を見直し、若者に伝承し、後継者を育成したい。
Q. 後輩女性へのメッセージをお願いします!
出産・子育ては女性の一生の中のターニングポイントになりうる重要なライフイベント。自分自身成長できる絶好の機会と考えて、できる環境なら経験し、人生の幅を広げてほしい。