藤澤 千絵さん
(にんじんネット)

ふじさわ ちえにんじんネット

ジャンル 起業・経営

職種

活動のエリア 長崎市

プロフィール

“にんじんネット協議会をきっかけに大阪から長崎へ” 平成13年、にんじんネット協議会は無線LANを利用して地域に根差した住民の、住民による、住民のためのネットワークを構築して地域のコミュニケーションの活性化を目指そう!ということで当時のシーボルト大学メディア学科藤澤教授のもと、東京や大阪から先生の教え子のネットワークやITの技術者が長与町に集まり、地域の方々もボランティアとして活動に参加しNPO法人としてスタートしました。 私はこの事業が立ち上がったことがきっかけで大阪から長崎に移り住むことになります。当時、私は地元の徳島を離れて大阪の老舗の喫茶店の会社で働いていて「いつか自分もコーヒーのお店をもってそこで地域の人が毎日の生活の中でゆっくりする時間を過ごせたり、来てくれる人と人が出会って楽しめる場所を提供したりすることが出来たらな」と思っていました。 お店の場所は学生の頃に海外でもいいんじゃない?という勧めでアフリカまで行ったこともありましたので複雑に考えず、行ってみたら何か近いことができるかも!と長崎に行くことを決めました。こちらに来る日はワクワクしながら軽自動車に荷物をまとめて大阪から四国に行き、実家の徳島で「これから長崎にいってくるけん!(阿波弁で)」と言って、フェリーで大分に渡り九州は長崎へとやってきました。

“地域に根差した通信インフラ構築” それから10数年、事業は山あり谷あり、結婚、出産もして、今は株式会社の代表としていろんな方にお世話になりながら、応援してもらいながら、会社をさせてもらっています。通信インフラの構築がメインのIT関連の会社ですが、単にハードウェアを提供、構築するだけでなくそのネットワークが地域にどうしたら生かされるか、貢献できるかということを考えて提案する仕事は、自分のやりたかったことに近いことができているのかもしれません。 今までを振り返ると流れに身を任せたところもあるし、ここは絶対こうしなきゃというところもあって、それに家庭の環境や家族の協力があって、今現在たまたまこういうスタイルになっているんだと思います。

“バレーボールで学んだチームワーク、逆境を楽しむこと” 小学校3年生の時にアタックナンバーワンに憧れてバレーボールを始めて高校卒業までバレー漬けの生活をしていました。その時の「チームで事を為す」という経験は仕事をする上でも役に立っていると感じます。高校の時の恩師が「逆境を楽しむ」という言葉を教えてくれました。
 練習が苦しくてしんどくて辛いと思ってもその状況を逆に楽しんでみれば苦しいことじゃなくなるということに気が付いて、それからは試合でラリーが続いてなかなか点が取れず苦しい時ほどおもしろくて思わず笑ってしまうぐらいに。今でも時に辛いなと思うことがあっても同時に「将来あの頃こんなことがあって、と言いながら笑ったりしてるんだろうなー」と想像すると、この状況は将来の笑いのネタだと思えて気持ちが軽くなったりします。

”素敵な女性は1日にしてならず!” 今回この寄稿で今までの自分の考え方や生活など、人生の折り返し地点で振り返るきっかけを与えていただきました。とても感謝しています。今まで出会った素敵な輝いている女性は仕事ができる、料理が上手、いつも綺麗で笑顔でいるなどはもちろんのことですが、仕事をしているしていないに関わらず、生きていく流れの中で自分の置かれた状況を受け入れて強やかにたくましく時にはやさしく対応していってる人だなーと思いました。 私もそんな一人になれるよう、素敵な女性は一日にしてならず、仕事も家庭もちょっとずつちょっとずつ良くしていってどんな状況でも楽しめる毎日を送っていきたいと思っています。


(更新 平成28年3月)

ライフヒストリー

23歳 マダガスカル滞在
24歳 就職
26歳 長崎移住、結婚
29歳 出産
33歳 株式会社設立
36歳 代表として本格的に活動

Q. 現在のお仕事(活動)の内容、始めたきっかけなどを教えてください。

ITに関わる仕事をさせていただいていますが、様々な分野があるのでそれぞれのプロの方や経営者の方とこれからの未来の世の中のことや新しいイノベーションのことを話をしたりすることはとても面白いし、刺激になりますのでやりがいにつながります。また、会社のスタッフがお客様から褒められたり頼りにされていたりするととてもうれしく思いますし、会社をやっててよかったなと思えることです。

Q. プライベート(休日)の過ごし方は?

休日ができたらなるべく家族と一緒に過ごしてご飯を作ってあげたいと思っています。
少し前まで留学のために家族と離れて暮らすことになり、仕事はやりやすかったのですが、料理を作っても食べてくれる人がいないというのはとてもつまらないことだなと改めて感じました。
家族のために料理を作って家族とと一緒にご飯を食べるというごくごく普通の日常ができることを今は大切にしたいと思っています。

Q. これからしたいこと(今後の目標)は?

以前に取材してもらった時にはまだ構想段階だった事務所横のスペースをN-spaceというレンタルスペースにしました。通常の会議室としてもご利用いただけますが、ソファーやカウンター、冷蔵庫や食器類も揃っていて水回りの設備もあります。もちろんWiFiもフリーで利用できます。
イベントごとやコミュニティの集まりなどに利用してもらって地域の方集まって交流が生まれて元気になるようなスペースに育てていくことがこれからの私のやっていきたいことです。
特に女性の方でいろんなことに挑戦されて自分の役割の幅を広げようとしている方は沢山いらっしゃると思います。
そういった方の活躍の場としてのお手伝いができればなと考えています。